3/2(日)から開催『質量:イメージ』 -現代作家4名のグループ展-

Art Space 銀河101(東京都中野区東中野1-46-20 植野荘1階 : 以下銀河101)は、2025年3月2日(日)より現代作家4名によるグループ展『質量:イメージ』を開催致します。どなたでもご参加いただけるアーティストトークも3月2日(日)18:00~(入場無料)で開催予定です。

【展示概要】

Art Space銀河101にて、それぞれ異なる媒体とモチーフで作品を制作する奥村美海、田沼利規、中根唯、宮下咲4名によるグループ展『質量:イメージ』を開催いたします。

同作家4名は展示を企画するにあたり、自身達の共通点としてモチーフや生み出された作品が持つ質量について考える過程がある事に着目し、「質量:イメージ」 という言葉を本展示名としました。会期は2025年3月2日(日)~3月8日(土)、入場料は無料。また展示初日の3月2日(日)18:00にはアーティストトークを開催いたします。是非会場へお越しください。

【展示作家コメント】

本企画は絵画・版画、それらを起点にしたインスタレーションなどを展開する4名の作家によるグループ展です。私達は制作、とりわけイメージを生成する工程において、モチーフや生み出された作品が持つ質量について考える過程がある事に着目し、この度の展覧会名を「質量:イメージ」としました。

まず、私達は日常においてモチーフ(動機)を見出します。それらをイメージ(図像)へ変換する作業において、モチーフが元来持つ質量を一度忘れることになります。そして産み落とされた作品が有する新たな質量に作家自身が触れることで、今一度動機を思い返す機会や、別の出逢いがもたらされます。

絵画・版画における質量の問題は、ペーパーレスやハンコのデジタル化などに思い起こされるように、現代社会に生きる人々にこそ、何か気づきを与えるでしょう。鉛筆の書き跡やインクの染みで作られていた文字がパソコンの画面上でピクセルに置き換えられたとき、そこでは何が起きているのでしょうか。

描かれたイメージが画材や支持体の素材を通じて質感を産むこと、文字が書き手の物語などの多くの情報を孕むこと、絵画が額縁に収められてそこに在ること。それら全ては質量の問題であると考えます。

ギャラリーで展示された私達の作品の鑑賞が、訪れた皆様にとってもまた、質量のちからに出逢う機会となりますように。

(出品作家:奥村、田沼、中根、宮下)


【出展作家略歴】

奥村美海

Minami OKUMURA

<ステートメント>

絵画やインスタレーションを中心に、さまざまな線や筆跡をトレースし作品内へ用いることで絵画の空間構造自体をとらえ直す作品制作をおこなっている。

<略歴>

2024 東京藝術大学美術研究科博士後期課程 絵画専攻油画第二研究室 在籍

2024 東京藝術大学美術研究科修士課程 絵画専攻油画第二研究室 修了

2022 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

1999 静岡県生まれ

<主な活動歴>

2024 令和5 年度「上野芸友賞奨学金」受賞

2024 「P.O.N.D.2024 SIDE BY SIDE」( PARCO MUSEUM TOKYO/東京)

2024 個展「マイクロレター」(亀戸アートセンター/東京)

2024 「第72 回 東京藝術大学卒業・修了作品展」(東京藝術大学絵画棟/東京)

2023 「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」( 銀座蔦屋書店/東京)

   「桐生プロジェクト まちの経緯」(旧曽我織物工場)

   「KUMA Experiment Vol.6 一層」(クマ財団ギャラリー/東京)

2022 助成 公益財団法人クマ財団クリエイター奨学プログラム6期 採択

2022 助成 石橋財団国際交流油画奨学プログラム 採択

2022 「 石橋財団国際交流油画奨学プログラム報告展2022」

   ( YUGA Gallery/東京)

2019 平成31 年度「久米桂一郎奨学金」受賞

田沼利規

Toshinori TANUMA

<ステートメント>

生命が世界と混じり溶け合うことで生命となるさま、その律動をイメージとして手繰っています。

<略歴>

2011年 多摩美術大学大学院美術研究科版画領域博士前期修士課程 修了

1986年 東京都生まれ

<主な活動歴>

2024年 - 浮流 – TAKU SOMETANI GALLERY(外苑前)

2023年  – Quo Vadis 2010|Temperare 2023 – シロタ画廊2(銀座)

2021年 - temper – TAKU SOMETANI GALLERY(馬喰町)

2020年 – WAX WORK SITE vol.17 Toshinori TANUMA Exhibition – gallery砂翁(日本橋)

2019年 – 絵–肌 –  TAKU SOMETANI GALLERY(馬喰町)

2018年 - 肌-理 –  gallery福果(神保町)

2016年 — 環 還 — O-gallery(銀座)

他、国内外にてグループ展多数

作品収蔵

多摩美術大学、多摩美術大学美術館、ルーマニア国際版画美術館、町田市立国際版画美術館、ノヴァスコシア美術大学、あきる野市、大野城市

中根 唯

Yui NAKANE

<ステートメント>

「絵の発生と在り方」をキーワードとし、絵画表現をベースに制作している。作品に物理的な生々しさを宿らせ、見た人の鑑賞体験にゆらぎを与えることを目指している。

<略歴>

2019年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画技法・材料研究分野 修了

2016年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

1992年  北海道生まれ千葉県育ち

<主な活動歴>

2025「ジュリアンの不在」Up & Coming (東京)

2024「百年後芸術祭〜内房総アートフェス〜」月出工舎森エリア(千葉)

2023 個展「目の奥でなでる」TAKU SOMETANI GALLERY(東京)

2023「うららか絵画祭」The 5th Floor(東京)

2023「プレイグラウンド:庭のあそび」PLAYGROUND(京都)

2022 個展「パン屋と絵 ♯15中根唯」ドイツパンの店タンネ(東京)

2021 個展「ゆるめの輪郭」JINEN GALLERY (東京)

2020「飛生芸術祭2020」飛生アートコミュニティ (北海道)

2019  アートアワードトーキョー丸の内 「⾼橋明也賞」受賞

宮下 咲

Saki MIYASHITA

<ステートメント>

落がき・メモを作品にすることで、特筆すべきでない些末な私事を、小さな哲学として扱います。書くことと描くことの横断・同一性についても考えています。

<略歴>

2019年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究室 修了

2017年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

<主な活動歴> 

2018 年 アートプラザ大賞 受賞

2018 年 「ビーナスを綴じる」(The Artcomplex Center of Tokyo)、東京 

2018 年 「Table talk vol.3」( 代田橋 納戸 /Gallary DEN5)、東京 

2017 年 俵賞 受賞

2016 年 「ギャラリーへ行こう 2016(入選作品展覧会)」(数寄和)、東京 

【イベント概要】

・イベント名-現代作家4人によるグループ展『質量:イメージ』

・展示作家-奥村美海、田沼利規、中根唯、宮下咲

・会期-2025年3月2日(日)~3月8日(土)

・開場時間-12:00~19:00    最終日 12:00~16:00

・アーティストトーク-3月2日(日)18:00~

・会場-Art Space 銀河101

・入場料- 無料

・アクセス-〒164-0003 東京都中野区東中野1-46-20  植野荘1階 Art Space 銀河101

JR総武線東中野駅 東口から徒歩2分 都営地下鉄大江戸線 徒歩5分