【庭をつくる】4/30(火)〜5/6(月祝)開催

Art Space 銀河101は、2024年4月30日(火)より現代作家4名によるグループ展『庭をつくる』を開催致します。是非ご高覧ください。

【展示詳細】

・イベント名-現代作家4人によるグループ展『庭をつくる』

・展示作家-五十川 祐、上田智之、西尾佳那、廣田智代

・会期-2024年4月30日(火)~5月6日(月祝)

・開場時間-13:00~20:00    最終日 12:00~16:00

・アーティストトーク-5月4日(土)18:00~

・会場-Art Space 銀河101

・入場料- 無料

・アクセス-〒164-0003 東京都中野区東中野1-46-20  植野荘1階 Art Space 銀河101
JR総武線東中野駅 東口から徒歩2分 都営地下鉄大江戸線 徒歩5分

【展示概要】

「風景をつくることが共通点かもしれない。」
今回の展示内容を話し合う最初の会議で、メンバーの一人が口にした言葉だった。その後、すぐに他のメンバーが日本庭園の話を始めた。日本庭園では、自然の姿をありのままに模倣したり、その特徴を損なうことなく造り出す自然風景式庭園が圧倒的に多い。今回の展示場所である銀河101は、古くから残るアパートの一室で、そこを展示空間とするためにオーナー自らの手で改装が加えられている。手作業によって設られた室内を見渡して受ける印象は、完全に整理された幾何学的な厳格さではない。この銀河101というスペースを一つの自然と捉え、庭園をつくるような感覚で展示を構成することはできないだろうか。そのように考えると各々の作品はただ独立してあるのではなく、この庭を構成するための一つ一つの要素となる。お互いに話し合いながら展示空間を構成していく様は、まるで剪定をしたり、水をやったり、花を植えたりするようだ。

これは銀河101という小さな空間の中に、4人で小さな庭をつくる試みである。

【作家略歴】

五十川祐 ISOGAWA yu

2018 多摩美術大学油画科 卒業
2022 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻油画 修了

<主な活動歴>

2023 「中之条ビエンナーレ2023」/中之条, 群馬
2022 「far longer」/ アキバタマビ21, 東京
2021 「ゆうれいたちのソウマトウ- Phantom / Phantasmagoria」/ 東京藝術大学大学美術館, 東京
2020 「Transit #6-8」/ウィーン, オーストリア
2020 「Mountains painted by Cats」/ウィーン, オーストリア
2020 「Transit #10 Invitational」/ウィーン, オーストリア
2018 「Japanese Emerging Artists’Exhibition in NY. JART8th」/ブルックリン, アメリカ
2018 「アタミ アートウィーク2018」/熱海, 静岡

<作家コメント>

他者と自己の同一性を探りながら、絵画やパフォーマンスなど多岐にわたる媒体で制作をしている。

上田智之 UEDA tomoyuki

北海道出身

2010 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2018 東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻 修士課程 修了
現在 神奈川県奥地の山間部にて制作活動

<主な活動歴>

2024 祈り / 六本木蔦屋書店シェアラウンジ / 東京
2023 Spiral Xmas Market 2023 / スパイラルガーデン / 東京
2023 ART MARKET 2023 OIL by 美術手帖 / nap palm / 東京
2023 Light Echo / コートヤード HIROO / 東京

2023 pepin at arca PROJECTS Part.29 / Beauty Parlor arca / 東京 
2022 街灯もない道で / ギャラリー七面坂途中 / 東京
2022 WHAT CAFE × WHYNO.TOKYO EXHIBITION / WHAT CAFE / 東京
2022 師岡制作所を記録する / 師岡制作所 / 埼玉
2021 Rejoice! 豊かな喜びの証明II:Kairos / SEZON ART SHOP / 神奈川
2020 Rejoice! 豊かな喜びの証明 / Arts Chiyoda 3331 アキバタマビ 21 / 東京
2020 パン屋と絵 Pictures in Tanne / ドイツパンの店 タンネ / 東京

<作家コメント>

続きの見えない山道の角を、曲がった先に描きたいものがある。前ばかり見て進んでいる途中でふと、横を向いた瞬間に感動がある。日々そんなふうに制作が始まる。そこにはいつも、純粋な驚きと新たな発見がある。

西尾佳那 NISHIO kana

2016 東京造形大学絵画専攻 卒業
2020 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻油画 修了


<主な活動歴>

2023 「ヒカリノトリ」/ 図図倉庫,福島
2023 『Identified – 相対的「 X 」と 絶対的「 X 」』/ コートヤードHIROO,東京
2022 「Accumulations / 蓄積」/ 青山|目黒,東京
2022 「ものののこしかた」/ 東京都美術館ギャラリーB,東京
2022 「ゆうれいたちのソウマトウ- Phantom / Phantasmagoria」/ 東京藝術大学大学美術館, 東京
2021 「ここで、まってる」/ BUoY,東京
2018 「セコンドハンド」/ アキバタマビ21,東京
2017 「Ecologies, Matters of Coexistence」 / Connecting Spaces,香港

<作家コメント>

意味や価値を固定化しないための方法を考える。リサーチのプロセスを経て集めた物事を編集し、映像やオブジェクトを組み合わせたインスタレーション作品を制作している。

廣田智代 HIROTA tomoyo

1991 熊本生まれ
2016 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

<主な活動歴>

2020 グループ展,“パン屋と絵#12”(パン屋のタンネ/東京)
2021 2人展,“非日常な日常”(トタン/東京)
2021 グループ展,Art Gallety目白山内覧会(ギャラリー目白山/神奈川
2023 個展,企画展“まぶたの裏側”(NICHE GALLERY/東京)
2023 2人展,アソート(トタン/東京)
2023 個展,“on the table”(calmest coffee shop/熊本)
2023 個展,“どこかへ/で”(someware/福岡)

<作家コメント>

生活から生まれる「絵画とは何か」を探求し自身が体感した質感や温度、匂いといった感覚を筆のタッチや色の重なりでできる段階を踏むことで、個人的なナラティブをより開放させた形に起こしていく。

『視座  Constellations of Viewpoint』 -現代作家6名のグループ展-

『視座  Constellations of Viewpoint』 -現代作家6名のグループ展-

展示作家:石川直也・岩崎広大・岡本羽衣・山本恵海・CaNNNA・稲垣美侑

会期: 2023年10月28日(土)~11月6日(月)

開場時間: 13:00~19:00    最終日のみ: 13:00~16:00

関連イベント

「アーティストトーク」

日時: 10月28日(土) 18:00~19:00

参加費:無料

出展作家6名によるアーティストトークを行います。

※混雑緩和の為、入場人数の制限を行う可能性があります。

[展示概要]

「視座」とは、広義的に「ものを認識する立場」を意味する言葉であり、そこでは前提として「みるもの」とその「位置」が想定される。古くより、航海士たちはその頭上に広がる数多の天体を観測することで、大海原における自らの位置を知り、陸から遠く離れて航海を続ける上での道標にしたという。また一方、秋になって船上を旋回する渡り鳥に気づくとき、彼らが見ている世界にはきっと、私たち人間とは異なる法則によって生みだされた景色が広がっているに違いない。

小さな眼、

寄り添うかたち、

横ぎる羽音、

かけあう言葉、

ひとびとの集い、

横たわる石、

過ぎ去る時間、

忘れゆくもの、

芽吹くものたち、

ここに立つこと

想像をしてみる。

私たちの周囲に広がる大小さまざまな世界の、まだ知らない気づきや驚異をもたらしてくれる幾つもの眼差しとその可能性について。

本展「視座 Constellations of Viewpoints」は、それぞれ表現手法やテーマの異なる6名のアーティストによって構成されている。仮に、銀河101の展示室をある一つの天体と想定したとき、個々の作品たちはどのような位置を測り、この空間に在ることができるだろう。交錯しあう視座によって、ひとつの銀河を生みだすことは可能だろうか。

稲垣美侑

【出展作家略歴】

石川直也 Ishikawa Naoya

1987 東京生まれ、現在神奈川県在住

2012 東京藝術大学大学院 彫刻専攻 修了

個展「自立しない人」( 2022 年 Gallery Pictor、神奈川)

個展「 LINE 」 (2022年 RISE GALLERY、東京)

  「 dialogue」(2023 年 s+arts、東京)など他展示多数。

<作家コメント>

「彫刻とは何か」という問いに対して、大理石と言う素材と向き合い、立つことの出来ない人体彫刻「自立しない人」などの探求を続ける。

数年前林に作ったアトリエは、自分一人では平らな地面すら作れず、彫刻が立つことは不可能な土地だった。

そこで初めて生まれた「自立しない人」は自身が初めて自然と思えた彫刻だった。

この彫刻は、自立とは様々な関係性の中にあり、自立しないことは豊かなことでもあると教えてくれた。

岩崎広大 Iwasaki Hiromasa

1994 東京生まれ 東京在住

2021 東京藝術大学 大学院 美術研究科 油画専攻 修士課程 修了

2017 東京藝術大学 絵画科油画専攻 卒業

書籍

2022

「NO-RECORD-FOUND CERTIFICATE —759 Insects —」

著者:岩崎広大

Solo Exhibition

2023

「paper company Book Exhibition Vol.2 ─ NO-RECORD-FOUND CERTIFICATE –759 Insects – 」The5thFloor(東京)

2022

「NO-RECORD-FOUND CERTIFICATE -759 Insects -」出版記念展示」代官山 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア(東京)

「焦点帯」GalleryBlue3143(東京)

Group Exhibition

2023

「ちきゅうのみちくさ展」三井住友銀行 東館 ライジングスクエア1F アースガーデン, (東京)

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム展覧会「Diffusion of Nature 2023 土と夢」」WATOWA

GALLERY/THE BOX TOKYO(東京)elephant STUDIO(東京)GASBON METABOLISM

「y-Generation VIII」西武渋谷 美術画廊・オルタナティブスペース(東京)

「paper company Book Exhibition vol.1」金柑画廊(東京)

2022

「SHIBUYA STYLE vol.16」西武渋谷 美術画廊・オルタナティブスペース(東京)

「ものののこしかた」東京都美術館 ギャラリーB(東京)

「擬風景展」東京藝術大学大学美術館 陳列館(東京)

<作家コメント>

昆虫に宿るイメージを可視化することをコンセプトに、作品を制作しています。いること、いたことを残すことに興味があるのだと思います。

CaNNNA

1990 埼玉生まれ

2017 東京藝術大学修士課程修了

展覧会

2023 わくわくお散歩アートフェス(夢の島 / 新木場)

2023 ソトとウチ(東京芸術大学藝術会館)

2022 同じ屋根の下で(プライベイト)

2021 ゆうれいたちのソウマトウ(東京藝術大学陳列館)

2014 3331アートコミュニケーション展(アーツ千代田3331)

<作家コメント>

生活と共にある身近なヒトやモノとの関係性を丁寧に見つめる方法を探っています。

岡本羽衣 Okamoto Hagoromo

1990年生まれ

展覧会

2023  “AIGO” (Jeon Tae-il Memorial Hall・ソウル)

2019  “Endless Void” (Democracy and Human Rights Memorial Hall・ソウル)

個展

2022 個展  “That’s that” (CLEAR GALLERY TOKYO・東京)

2020 個展  ”Gazing Horizontally” (ART DRUG CENTER・宮城)

2017 個展  “Ich habe noch nicht mal gefrühstückt” (SomoS・ベルリン)

<作家コメント>

パフォーマンス、絵画やオブジェクトを制作する。近年は「歴史」に対する人間の時間的意識に関心をもち、特に歴史的認識を題材とした作品を扱っている。

山本恵海 Yamamoto Megumi

1989 宮城県生まれ

2015 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了

個展

2022 豊かな静謐/国立・WATERMARK arts & crafts

2021 生活の片隅に異物を置く/江の島・Gallery&Cafe  Gigi

2019 生活の中に異物を置く/代々木・株式会社SUPERSUPER

野外設置

横浜市金沢動物園

国立市富士見台さくら通り

チャームプレミアグラン御殿山

<作家コメント>

“暮らしに寄り添うかたち”をテーマに石で作品制作を行っています。目には見えない何かを感じてもらえれば幸いです。

稲垣美侑 Inagaki Miyuki

2017      東京藝術大学 大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画 修了

2015-2016     ナント美術大学(フランス) 半期交換留学

2021.3             東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 美術専攻油画  博士号取得

Solo Exhibition (Selected)

2023      「渦としかく Whorls and Quadrangles」CLEAR GALLERY TOKYO, 六本木, 東京

2023      「ひびのね」経堂アトリエ plum gallery, 経堂, 東京

2023   「めをあける」 KATSUYA SUSUKI GALLERY, 東京

2022   「草むらの音素」 経堂アトリエ plum gallery, 経堂, 東京

2022     「息をする Spirare」 Gallery Gigi, 江ノ島, 神奈川

2021     「初夏の旋律」 経堂アトリエ plum gallery, 経堂, 東京

2021     「ぐぜり Subsong」 CLEAR GALLERY TOKYO, 六本木, 東京

Group Exhibitions (Selected)

2023      「海女がつなぐ13人のART」鳥羽市立海の博物館,三重

2022      「亀山トリエンナーレ 2022」市指定文化財 旧舘, 亀山, 三重

2022        「桃源郷通行許可証 」 埼玉県立近代美術館, 埼玉

2022        「A-Lab Artist Gate NEXT STEP 」 A-Lab, 尼崎, 兵庫

2021        「HOLBEIN ART FAIR 2021」+ART Gallery 渋谷スクランブルスクエア 14F, 東京

2021      「自然とともに生きる  海女とアーティスト  昔と今。石鏡町と神保町にダイブ! 」 石鏡町内/鳥羽市立海の博物館/三重,神保町/原書房 他

2020      「東京藝術大学 大学院美術研究科 博士審査展 」 東京藝術大学 大学美術館, 上野, 東京

2020       「The Noisy Garden, The White Crypt  うるさい庭, 白い地下室 」 Art Trace Gallery, 両国, 東京

2020       「1RA  ONE ROOM ART 」 オンライギャラリー 一般財団法人東京アートアクセラレーション

2019        「ROOM +M」 株式会社 リアークスファインド, 西新宿, 東京

2019      「Count the Waves  見えないものをつなぐ」 東京藝術大学 大学美術館 陳列館, 上野, 東京

2019      「パラランドスケープ ”風景”をめぐる想像力の現在」 三重県立美術館, 津, 三重

ステートメント

身近な住環境や自然への繰り返しの観察行為によって、個人や場所に内包される記憶や諸感覚を拾いあげ、描く行為を通じて、私たちの生きる場所やそこに広がる景色について問い続けている。