大人倫菜 個展「Solitaire in dreams」開催のお知らせ|Art Space 銀河101 最後の企画展

美術作家・大人倫菜による新作個展「Solitaire in Dreams」を2025年8月1日(金)から8日(金)まで開催いたします。本展は当スペースの最後の企画展となります。


展覧会内容

大人倫菜は絵画を中心に、版画やファウンドオブジェ、インスタレーションなど多様な手法を用いて制作しています。本展では、2020年の東京藝術大学大学院修了展で発表した「マリーの白黒の世界」の続編となる最新シリーズ「Solitaire in dreams」を発表します。このシリーズは、作家が近年注目している「クオリア」の概念を基に、仮想の人物である科学者マリーを主人公にした作品シリーズです。

作家の制作スタイルは、子どもの想像遊びから着想を得ており、「現実と非現実の境界線」というコンセプトのもと、物語性を加えた視覚表現を特徴としています。「Solitaire in Dreams」は思春期の女の子である、マリーの夢の中の世界を描いた最新シリーズです。展示は絵画作品を中心に、空間設計にもこだわって構成されており、鑑賞者の心理的応答を引き出す体験的な場となり、空間と作品が対話する記憶に残る鑑賞機会を提供します。

なお本展は、Art Space 銀河101における最後の企画展となります。これまで当スペースが取り組んできた自主企画の締めくくりとして、本展を開催いたします。

入場は無料で、会期中は休廊日なく開場いたします。初日8月1日(金)18:00からは、作家によるオープニングトークおよびレセプションパーティーも実施予定です。

ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、ご案内申し上げます。


■ 展覧会概要

会期: 2025年8月1日(金)〜8月8日(金)

会場: Art Space 銀河101(東京都中野区東中野1-46-20 植野荘1階)

アクセス: JR総武線 東中野駅 徒歩約2分/地下鉄大江戸線 東中野駅 徒歩約8分

開館時間: 12:00〜19:30(最終日11:30〜16:00)

休廊日: なし

入場料: 無料

レセプションパーティー+オープニングトーク: 2025年8月1日(金)18:00〜20:00


作家略歴

大人倫菜(おおひと・りな)
1987年鹿児島県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業、同大学大学院美術研究科修士課程修了。2018年、石橋財団国際交流油画奨学生としてフィンランドとロシア西部を巡り、同年ロイヤルアカデミースクール(ロンドン)に短期留学。現在は東京を拠点に活動。主な個展に「Paintings in Mary’s Room」(7001 Gallery/東京)、「There is no clock in the forest」(Art Space 銀河101/東京)など。受賞歴に「TURNER AWARD 2016」大賞、「トーキョーワンダーウォール賞」ほか。

個展

2022年  マウンテンレディーとオーシャンガール(zenzaiマージナルギャラリー/鹿児島)

2021年 There is no clock in the forest (Art space 銀河101/東京)

2020年 Paintings in Mary’s Room -マリーの部屋の絵画たち-(7001 Gallery/東京)

2019年 コレクション(Gallery ビーンズ花月/鹿児島)

2018 Landscapes in the epic(Taidekeskus Järvilinna/ Laukaa/フィンランド)

2018年 Over the sea,deep into the mountains(Burlington House/ロンドン/イギリス)

2016年Once upon a time(Gallery ビーンズ花月/鹿児島)

2015年 TWS-Emerging[Drawing room](トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)

2015年トーキョーワンダーウォール都庁2015(東京都庁空中歩廊/東京)

主なグループ展

2021年 ゆうれいたちのソウマトウ-Phantom Phantamagoria- (東京芸術大学美術館/東京)

2021年 生きる私が表すことは。-鹿児島ゆかりの現代作家展-(長島美術館/鹿児島)

2020年 MITSUKOSHI×東京藝術大学 夏の芸術祭2020(日本橋三越/東京)

2019年 ROOM +M ( リアークスファインドオフィス内/東京)

2019年 小さな絵画展(芸大アートプラザ/東京/日本)

2018年 石橋財団 国際交流油画奨学生成果報告展(東京藝術大学/東京)

2018年サードパーソンシューターズ/オートエイム(東京藝術大学/東京)

2017年 TURNER AWARD 2016(TURNER Gallery/東京)

2016年 VERITAS Art Necessaria(株式会社べリタスオフィス内/東京)

2016年 PARTICULAR CONDITIONS(SUB STORE/東京) 

2016年 Multiply-それぞれの地点より燐光する視点-(京都精華大学ギャラリーフロール/京都)

2015年 In the intervals(株式会社ベリタスオフィス内/東京)

2014年 一二展(アーツ千代田3331/東京)

2014年 トーキョーワンダーウォール2014(東京都現代美術館/東京)

2014年 進級展(東京藝術大学/東京)

2012年 取手アートパス2012(東京藝術大学取手校舎/東京)

2012年 異界の風景展2012(新宿眼科医ギャラリー/東京)

2012年 Unknown possibility 10(新宿眼科画廊/東京)

受賞歴

2016年  TURNER AWARD 2016 大賞

2015年 JASSO優秀学生表彰 奨励賞

2014年 トーキョーワンダーウォール公募2014 トーキョーワンダーウォール賞、審査員賞

2011年 福井サムホール展 入選

2010年  日本芸術センター絵画コンクール 入選

レジデンスプログラム

2018 Taidekeskus Järvilinna、(Laukaa /フィンランド)

奨学金

2018年石橋財団国際交流油画奨学金

2017年  ギオン芸術・スポーツ財団奨学金

2016年 山田長満奨学財団奨学金

2014年 JASSO優秀学生表彰奨学金

2009-2011年 日通財団奨学金

講演会・ワークショップ

2019年 おかえりアーティストトーク(鹿児島県コミュニケーションセンター/鹿児島/JP

2018年 Tell me about your favorite story(Laukaa/フィンランド)

2017年「CHAT」(東京芸術大学内赤レンガ倉庫/東京)

2017年おねがいちゃんワークショッププロジェクト(Olympia Park/ミュンヘン/ドイツ)

2015年「おねがいちゃんワークショッププロジェクト(トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)

2012年 おねがいちゃんワークショッププロジェクト(杉並区方南児童館/東京


Art Space Ginga 101 -The final exhibition, “Solitaire in dreams”, by artist Rina Ohito from August 1 to 8, 2025.

Art Space Ginga 101, an independent art space in Higashi-Nakano, Tokyo, will host its final exhibition, “Solitaire in Dreams”, by artist Rina Ohito from August 1 to 8, 2025.

Established in 2020 by young artists, the space evolved into a unique platform for emerging artists amid the pandemic’s constraints. Over four years, it evolved into a collaborative venue driven by a passion for art and a conviction in its relevance to society.

The upcoming show, “Solitaire in Dreams,” serves as a continuation of Ohito’s previous project, “Mary’s Monochrome World”, and features new paintings and installations that reflect the artist’s evolving practice.

3/2(日)から開催『質量:イメージ』 -現代作家4名のグループ展-

Art Space 銀河101(東京都中野区東中野1-46-20 植野荘1階 : 以下銀河101)は、2025年3月2日(日)より現代作家4名によるグループ展『質量:イメージ』を開催致します。どなたでもご参加いただけるアーティストトークも3月2日(日)18:00~(入場無料)で開催予定です。

【展示概要】

Art Space銀河101にて、それぞれ異なる媒体とモチーフで作品を制作する奥村美海、田沼利規、中根唯、宮下咲4名によるグループ展『質量:イメージ』を開催いたします。

同作家4名は展示を企画するにあたり、自身達の共通点としてモチーフや生み出された作品が持つ質量について考える過程がある事に着目し、「質量:イメージ」 という言葉を本展示名としました。会期は2025年3月2日(日)~3月8日(土)、入場料は無料。また展示初日の3月2日(日)18:00にはアーティストトークを開催いたします。是非会場へお越しください。

【展示作家コメント】

本企画は絵画・版画、それらを起点にしたインスタレーションなどを展開する4名の作家によるグループ展です。私達は制作、とりわけイメージを生成する工程において、モチーフや生み出された作品が持つ質量について考える過程がある事に着目し、この度の展覧会名を「質量:イメージ」としました。

まず、私達は日常においてモチーフ(動機)を見出します。それらをイメージ(図像)へ変換する作業において、モチーフが元来持つ質量を一度忘れることになります。そして産み落とされた作品が有する新たな質量に作家自身が触れることで、今一度動機を思い返す機会や、別の出逢いがもたらされます。

絵画・版画における質量の問題は、ペーパーレスやハンコのデジタル化などに思い起こされるように、現代社会に生きる人々にこそ、何か気づきを与えるでしょう。鉛筆の書き跡やインクの染みで作られていた文字がパソコンの画面上でピクセルに置き換えられたとき、そこでは何が起きているのでしょうか。

描かれたイメージが画材や支持体の素材を通じて質感を産むこと、文字が書き手の物語などの多くの情報を孕むこと、絵画が額縁に収められてそこに在ること。それら全ては質量の問題であると考えます。

ギャラリーで展示された私達の作品の鑑賞が、訪れた皆様にとってもまた、質量のちからに出逢う機会となりますように。

(出品作家:奥村、田沼、中根、宮下)


【出展作家略歴】

奥村美海

Minami OKUMURA

<ステートメント>

絵画やインスタレーションを中心に、さまざまな線や筆跡をトレースし作品内へ用いることで絵画の空間構造自体をとらえ直す作品制作をおこなっている。

<略歴>

2024 東京藝術大学美術研究科博士後期課程 絵画専攻油画第二研究室 在籍

2024 東京藝術大学美術研究科修士課程 絵画専攻油画第二研究室 修了

2022 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

1999 静岡県生まれ

<主な活動歴>

2024 令和5 年度「上野芸友賞奨学金」受賞

2024 「P.O.N.D.2024 SIDE BY SIDE」( PARCO MUSEUM TOKYO/東京)

2024 個展「マイクロレター」(亀戸アートセンター/東京)

2024 「第72 回 東京藝術大学卒業・修了作品展」(東京藝術大学絵画棟/東京)

2023 「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」( 銀座蔦屋書店/東京)

   「桐生プロジェクト まちの経緯」(旧曽我織物工場)

   「KUMA Experiment Vol.6 一層」(クマ財団ギャラリー/東京)

2022 助成 公益財団法人クマ財団クリエイター奨学プログラム6期 採択

2022 助成 石橋財団国際交流油画奨学プログラム 採択

2022 「 石橋財団国際交流油画奨学プログラム報告展2022」

   ( YUGA Gallery/東京)

2019 平成31 年度「久米桂一郎奨学金」受賞

田沼利規

Toshinori TANUMA

<ステートメント>

生命が世界と混じり溶け合うことで生命となるさま、その律動をイメージとして手繰っています。

<略歴>

2011年 多摩美術大学大学院美術研究科版画領域博士前期修士課程 修了

1986年 東京都生まれ

<主な活動歴>

2024年 - 浮流 – TAKU SOMETANI GALLERY(外苑前)

2023年  – Quo Vadis 2010|Temperare 2023 – シロタ画廊2(銀座)

2021年 - temper – TAKU SOMETANI GALLERY(馬喰町)

2020年 – WAX WORK SITE vol.17 Toshinori TANUMA Exhibition – gallery砂翁(日本橋)

2019年 – 絵–肌 –  TAKU SOMETANI GALLERY(馬喰町)

2018年 - 肌-理 –  gallery福果(神保町)

2016年 — 環 還 — O-gallery(銀座)

他、国内外にてグループ展多数

作品収蔵

多摩美術大学、多摩美術大学美術館、ルーマニア国際版画美術館、町田市立国際版画美術館、ノヴァスコシア美術大学、あきる野市、大野城市

中根 唯

Yui NAKANE

<ステートメント>

「絵の発生と在り方」をキーワードとし、絵画表現をベースに制作している。作品に物理的な生々しさを宿らせ、見た人の鑑賞体験にゆらぎを与えることを目指している。

<略歴>

2019年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画技法・材料研究分野 修了

2016年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

1992年  北海道生まれ千葉県育ち

<主な活動歴>

2025「ジュリアンの不在」Up & Coming (東京)

2024「百年後芸術祭〜内房総アートフェス〜」月出工舎森エリア(千葉)

2023 個展「目の奥でなでる」TAKU SOMETANI GALLERY(東京)

2023「うららか絵画祭」The 5th Floor(東京)

2023「プレイグラウンド:庭のあそび」PLAYGROUND(京都)

2022 個展「パン屋と絵 ♯15中根唯」ドイツパンの店タンネ(東京)

2021 個展「ゆるめの輪郭」JINEN GALLERY (東京)

2020「飛生芸術祭2020」飛生アートコミュニティ (北海道)

2019  アートアワードトーキョー丸の内 「⾼橋明也賞」受賞

宮下 咲

Saki MIYASHITA

<ステートメント>

落がき・メモを作品にすることで、特筆すべきでない些末な私事を、小さな哲学として扱います。書くことと描くことの横断・同一性についても考えています。

<略歴>

2019年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究室 修了

2017年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業

<主な活動歴> 

2018 年 アートプラザ大賞 受賞

2018 年 「ビーナスを綴じる」(The Artcomplex Center of Tokyo)、東京 

2018 年 「Table talk vol.3」( 代田橋 納戸 /Gallary DEN5)、東京 

2017 年 俵賞 受賞

2016 年 「ギャラリーへ行こう 2016(入選作品展覧会)」(数寄和)、東京 

【イベント概要】

・イベント名-現代作家4人によるグループ展『質量:イメージ』

・展示作家-奥村美海、田沼利規、中根唯、宮下咲

・会期-2025年3月2日(日)~3月8日(土)

・開場時間-12:00~19:00    最終日 12:00~16:00

・アーティストトーク-3月2日(日)18:00~

・会場-Art Space 銀河101

・入場料- 無料

・アクセス-〒164-0003 東京都中野区東中野1-46-20  植野荘1階 Art Space 銀河101

JR総武線東中野駅 東口から徒歩2分 都営地下鉄大江戸線 徒歩5分