『視座 Constellations of Viewpoint』 -現代作家6名のグループ展-
展示作家:石川直也・岩崎広大・岡本羽衣・山本恵海・CaNNNA・稲垣美侑
会期: 2023年10月28日(土)~11月6日(月)
開場時間: 13:00~19:00 最終日のみ: 13:00~16:00
関連イベント
「アーティストトーク」
日時: 10月28日(土) 18:00~19:00
参加費:無料
出展作家6名によるアーティストトークを行います。
※混雑緩和の為、入場人数の制限を行う可能性があります。
[展示概要]
「視座」とは、広義的に「ものを認識する立場」を意味する言葉であり、そこでは前提として「みるもの」とその「位置」が想定される。古くより、航海士たちはその頭上に広がる数多の天体を観測することで、大海原における自らの位置を知り、陸から遠く離れて航海を続ける上での道標にしたという。また一方、秋になって船上を旋回する渡り鳥に気づくとき、彼らが見ている世界にはきっと、私たち人間とは異なる法則によって生みだされた景色が広がっているに違いない。
小さな眼、
寄り添うかたち、
横ぎる羽音、
かけあう言葉、
ひとびとの集い、
横たわる石、
過ぎ去る時間、
忘れゆくもの、
芽吹くものたち、
ここに立つこと
想像をしてみる。
私たちの周囲に広がる大小さまざまな世界の、まだ知らない気づきや驚異をもたらしてくれる幾つもの眼差しとその可能性について。
本展「視座 Constellations of Viewpoints」は、それぞれ表現手法やテーマの異なる6名のアーティストによって構成されている。仮に、銀河101の展示室をある一つの天体と想定したとき、個々の作品たちはどのような位置を測り、この空間に在ることができるだろう。交錯しあう視座によって、ひとつの銀河を生みだすことは可能だろうか。
稲垣美侑
【出展作家略歴】
石川直也 Ishikawa Naoya
1987 東京生まれ、現在神奈川県在住
2012 東京藝術大学大学院 彫刻専攻 修了
個展「自立しない人」( 2022 年 Gallery Pictor、神奈川)
個展「 LINE 」 (2022年 RISE GALLERY、東京)
「 dialogue」(2023 年 s+arts、東京)など他展示多数。
<作家コメント>
「彫刻とは何か」という問いに対して、大理石と言う素材と向き合い、立つことの出来ない人体彫刻「自立しない人」などの探求を続ける。
数年前林に作ったアトリエは、自分一人では平らな地面すら作れず、彫刻が立つことは不可能な土地だった。
そこで初めて生まれた「自立しない人」は自身が初めて自然と思えた彫刻だった。
この彫刻は、自立とは様々な関係性の中にあり、自立しないことは豊かなことでもあると教えてくれた。
岩崎広大 Iwasaki Hiromasa
1994 東京生まれ 東京在住
2021 東京藝術大学 大学院 美術研究科 油画専攻 修士課程 修了
2017 東京藝術大学 絵画科油画専攻 卒業
書籍
2022
「NO-RECORD-FOUND CERTIFICATE —759 Insects —」
著者:岩崎広大
Solo Exhibition
2023
「paper company Book Exhibition Vol.2 ─ NO-RECORD-FOUND CERTIFICATE –759 Insects – 」The5thFloor(東京)
2022
「NO-RECORD-FOUND CERTIFICATE -759 Insects -」出版記念展示」代官山 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア(東京)
「焦点帯」GalleryBlue3143(東京)
Group Exhibition
2023
「ちきゅうのみちくさ展」三井住友銀行 東館 ライジングスクエア1F アースガーデン, (東京)
「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム展覧会「Diffusion of Nature 2023 土と夢」」WATOWA
GALLERY/THE BOX TOKYO(東京)elephant STUDIO(東京)GASBON METABOLISM
「y-Generation VIII」西武渋谷 美術画廊・オルタナティブスペース(東京)
「paper company Book Exhibition vol.1」金柑画廊(東京)
2022
「SHIBUYA STYLE vol.16」西武渋谷 美術画廊・オルタナティブスペース(東京)
「ものののこしかた」東京都美術館 ギャラリーB(東京)
「擬風景展」東京藝術大学大学美術館 陳列館(東京)
<作家コメント>
昆虫に宿るイメージを可視化することをコンセプトに、作品を制作しています。いること、いたことを残すことに興味があるのだと思います。
CaNNNA
1990 埼玉生まれ
2017 東京藝術大学修士課程修了
展覧会
2023 わくわくお散歩アートフェス(夢の島 / 新木場)
2023 ソトとウチ(東京芸術大学藝術会館)
2022 同じ屋根の下で(プライベイト)
2021 ゆうれいたちのソウマトウ(東京藝術大学陳列館)
2014 3331アートコミュニケーション展(アーツ千代田3331)
<作家コメント>
生活と共にある身近なヒトやモノとの関係性を丁寧に見つめる方法を探っています。
岡本羽衣 Okamoto Hagoromo
1990年生まれ
展覧会
2023 “AIGO” (Jeon Tae-il Memorial Hall・ソウル)
2019 “Endless Void” (Democracy and Human Rights Memorial Hall・ソウル)
個展
2022 個展 “That’s that” (CLEAR GALLERY TOKYO・東京)
2020 個展 ”Gazing Horizontally” (ART DRUG CENTER・宮城)
2017 個展 “Ich habe noch nicht mal gefrühstückt” (SomoS・ベルリン)
<作家コメント>
パフォーマンス、絵画やオブジェクトを制作する。近年は「歴史」に対する人間の時間的意識に関心をもち、特に歴史的認識を題材とした作品を扱っている。
山本恵海 Yamamoto Megumi
1989 宮城県生まれ
2015 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了
個展
2022 豊かな静謐/国立・WATERMARK arts & crafts
2021 生活の片隅に異物を置く/江の島・Gallery&Cafe Gigi
2019 生活の中に異物を置く/代々木・株式会社SUPERSUPER
野外設置
横浜市金沢動物園
国立市富士見台さくら通り
チャームプレミアグラン御殿山
<作家コメント>
“暮らしに寄り添うかたち”をテーマに石で作品制作を行っています。目には見えない何かを感じてもらえれば幸いです。
稲垣美侑 Inagaki Miyuki
2017 東京藝術大学 大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画 修了
2015-2016 ナント美術大学(フランス) 半期交換留学
2021.3 東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 美術専攻油画 博士号取得
Solo Exhibition (Selected)
2023 「渦としかく Whorls and Quadrangles」CLEAR GALLERY TOKYO, 六本木, 東京
2023 「ひびのね」経堂アトリエ plum gallery, 経堂, 東京
2023 「めをあける」 KATSUYA SUSUKI GALLERY, 東京
2022 「草むらの音素」 経堂アトリエ plum gallery, 経堂, 東京
2022 「息をする Spirare」 Gallery Gigi, 江ノ島, 神奈川
2021 「初夏の旋律」 経堂アトリエ plum gallery, 経堂, 東京
2021 「ぐぜり Subsong」 CLEAR GALLERY TOKYO, 六本木, 東京
Group Exhibitions (Selected)
2023 「海女がつなぐ13人のART」鳥羽市立海の博物館,三重
2022 「亀山トリエンナーレ 2022」市指定文化財 旧舘, 亀山, 三重
2022 「桃源郷通行許可証 」 埼玉県立近代美術館, 埼玉
2022 「A-Lab Artist Gate NEXT STEP 」 A-Lab, 尼崎, 兵庫
2021 「HOLBEIN ART FAIR 2021」+ART Gallery 渋谷スクランブルスクエア 14F, 東京
2021 「自然とともに生きる 海女とアーティスト 昔と今。石鏡町と神保町にダイブ! 」 石鏡町内/鳥羽市立海の博物館/三重,神保町/原書房 他
2020 「東京藝術大学 大学院美術研究科 博士審査展 」 東京藝術大学 大学美術館, 上野, 東京
2020 「The Noisy Garden, The White Crypt うるさい庭, 白い地下室 」 Art Trace Gallery, 両国, 東京
2020 「1RA ONE ROOM ART 」 オンライギャラリー 一般財団法人東京アートアクセラレーション
2019 「ROOM +M」 株式会社 リアークスファインド, 西新宿, 東京
2019 「Count the Waves 見えないものをつなぐ」 東京藝術大学 大学美術館 陳列館, 上野, 東京
2019 「パラランドスケープ ”風景”をめぐる想像力の現在」 三重県立美術館, 津, 三重
ステートメント
身近な住環境や自然への繰り返しの観察行為によって、個人や場所に内包される記憶や諸感覚を拾いあげ、描く行為を通じて、私たちの生きる場所やそこに広がる景色について問い続けている。